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| 今回は、白血球のマクロ軍曹(マクロファージ)とヘルバー将軍(ヘルパーT細胞)に登場していただき、炎症とは本来どんな意味を持つのか、一緒に勉強してみましょう。 |
| マクロ軍曹 | 『ヘルパー将軍。あの細胞をご覧ください。ちょっと様子が変ですよ。かなり痛がっています。』 |
| ヘルパー将軍 | 『どれどれ。ホホーッ。ばい菌に細胞膜がかじられて破れとるゾ。かわいそうに!』 |
| マクロ軍曹 | 『よほど痛いのでしょう。破れた細胞膜から涙がにじみ出ていますよ。』 |
| ヘルパー将軍 | 『あれはな、涙ではない。プロスタグランジンといってな、細胞膜の成分のリン脂質が変化したものじゃ。見ておれ。今からすごいことが起こるゾ!ホレホレ。』 |
| マクロ軍曹 | 『アアーッ。プロスタ何とやらが血管まで行って怒鳴っていまーす。大丈夫でしょうか。』 |
| ヘルパー将軍 | 『怒鳴っているのではない。開けー、ゴマと呪文を言っとるんじゃ。彼は血管に炎症を起こしてくれる仲間じゃ。』 |
| マクロ軍曹 | 『エッ?将軍。どうして炎症を起こすのに仲間なのでしょうか。』 |
| ヘルパー将軍 | 『ホレホレ。血管の壁をよーく見ておれ。』 |
| マクロ軍曹 | 『アッアッー、血管が腫れ上がって壁にすき間が・・・。』 |
| ヘルパー将軍 | 『まだお前は新米じゃから知らんじゃろう。このすき間こそ、お前達や栄養の成分が、傷ついた細胞のところまで行きやすくするための通り道なのじゃ。さあ、お前の初仕事じゃ。ここから飛び出して、傷ついた細胞のまわりのばい菌どもを退治してまいれ。』 |
| マクロ軍曹 | 『なるほど。プロスタグランジンが仲間というのがやっとわかりました。では、ただ今から出陣して参ります。』 |
| ヘルパー将軍 | 『頑張ってこい。ついでにワシから脳に指令して体温を上げさせておこう。そうすれば我々の援軍がドンドンやってくるはずじゃ。』 |
| マクロ軍曹 | 『ヤヤッ。血液に乗って何やら異臭がしてきました。』 |
| ヘルパー将軍 | 『オッ。これはマズイ。我々がこんなに頑張っておるというのに。消炎鎮痛剤を飲みよったわい。オイッ、マクロ。急ぐんじゃ。あの消炎鎮痛剤のおかげで、プロスタグランシンが殺されてしまうぞ。』 |
| マクロ軍曹 | 『ハハッー。もう少しで・・・。』 |
| ヘルパー将軍 | 『急げ、急ぐんじゃー。解熱剤の臭いもしてきたぞ。これでは、援軍まで来なくなってしまうぞ。』 |
| マクロ軍曹 | 『将軍。報告します。大変苦戦しましたがご安心ください。何とかばい菌を全滅させることができました。弱っていた細胞も元気を取りもどしました。』 |
| ヘルパー将軍 | 『よくやった。じゃがもう少しで長期戦になってしまうところじゃった。消炎鎮痛剤も考えて飲んでもらわんと迷惑千万じゃ。どうせ飲むなら、我々を元気づけてくれるものにしてほしいものじゃ』 |
| いかがでしょうか。炎症や発熱というものが、実は重要な自己防衛反応であることがおわかり頂けたでしょうか。ステロイド剤を含む消炎剤、鎮痛剤、解熱剤(風邪薬はこれらを含んでいる)は、個々の症状をブロックするだけの一時しのぎにすぎません。逆に自己防衛反応を邪魔することさえあります。 傷ついた細胞を本当に治しているのは、あなた自身が持つマクロ軍曹やヘルパー将軍などの白血球連合軍だったのです。 |
| 医薬品の注意点 ・使用は必要最小限にする。 ・症状のピークを乗り越えた時点で中止する。 ・常用や予防的な使用はしない。 ・抵抗力、体力の落ちている方は特に注意する。 これらの注意事項に反した場合、疾患の回復がかえって遅れたり、あるいは他の疾患を招くことも考えられます。免疫力を高める根本的な対策を重視してください。 |
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